美匠代表の塗装学
外壁塗装・屋根塗装後の不具合対応シリーズ[銅板下の外壁色あせ編]
いつもお読み頂き、誠にありがとうございます。
『外壁塗装の美匠』代表の高橋と申します。
地元浜松市に根付きながらも
全国100社以上の塗装専門店を指導させて頂いている中から、
お客様にとって参考になる事例をお伝えさせて頂きます。
このシリーズを通して転ばぬ先の杖として、
事前に外壁塗装・屋根塗装後の不具合を知っていることによって、
塗装施工中にしっかりと予防対策を打つことが可能になります。
本号では、「銅板下の外壁が色あせてしまった」という不具合に対して、
原因と対策をいかに講じていけば良いのかをお伝えいたします。
[不具合に対する補修対応の流れ]
外壁 銅板(横向きに付いている板)下部の色あせ症状①
外壁(接近) 銅板下部の色あせ症状②
外壁 下塗り
高圧洗浄後に下塗り塗料による密着性向上を図ります
外壁 仕上げ塗り
無償対応による色の復元を行います
外壁 補修・改善後
元の美観へ復元が完了しました。
[原因]外壁の塗膜を酸性雨と銅イオンが分解
酸性雨などが長年にわたり銅板に触れ続けることにより、銅板の中から銅イオンが流出します。この銅イオンが塗装された塗膜に当たることで塗膜分解を起こしていきます。10年持つ塗料でも3年程度で退色が起きるほど強力な分解作用を引き起こしてしまいます。
[対策]外壁に溶出した成分が触れないように「水切り板金」を設置する
銅板下部へ水切りを付けることで、銅板から溶出した成分が外壁に触れることを防ぐことができます。この対応を塗装施工時に行うことで外壁の早期色あせを予防することが可能になります。
↑ 緑色が新しく取り付ける水切りです。(水色は雨水の流れを表しています)
このような対応を行うことを
お客様ご自身が把握していることが何より大切です。
また、見積りを取られる塗装業者・リフォーム業者・工務店等の
知識や経験そして実績を比較検討する際にも活用することができるようになります。
この「美匠代表の塗装学」の内容がお客様にとって有益な情報となり、
大切なお家の外壁塗装・屋根塗装の成功に繋がって頂ければ幸いです。
※美匠が使用する「外壁塗装」という概念の中には、
屋根塗装、付帯部塗装、塗装工事、等々の塗装に関連する全てを含めています。
シンプルにわかりやすくお客様へ伝えるために「外壁塗装」という言葉に集約しています。
※引き続き、新型コロナ対策を徹底してまいりますので、
安心してご相談くださいませ。
浜松市の外壁塗装に100%の安心を。
外壁塗装の美匠
代表取締役 高橋 明暉
■一級塗装技能士
■建築塗装指導員
■塗料/工法開発技術者
■日本建築塗装職人の会 技術顧問
■日本建築業者協議会 常務理事
■その他 資格多数保有
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品質追求は、私の人生そのものです。
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お客様へのメッセージ
私は昔から一つのことを追求する性格でした。そのため広い知識は持っていませんが追求する一つのことに関しては非常に深い見識を持っていることに大人になって気づきました。そしてそれは今でも変わっておりません。この外壁塗装・屋根塗装はとても奥が深く、お客様の求めるものを実現し続けようと思えば終わりがありません。しかしそれを叶えることが私の使命であり、存在価値であると思うに至りました。私は人生をかけて、お客様ご家族様と大切なお家を守り、末永い安心をお届けするために、全社員・全技術者とともに本日も仕事に打ち込んでまいります。
プロフィール
塗装技術者の道に入り20年。下積みを積んだ後、20才の時に株式会社 美匠を設立。自社目線ではなく“お客様が求める”外壁塗装・屋根塗装を追求し続ける。その本質を追求する中で生まれたのが、七つの劣化因子を抑制することで塗膜だけでなくお家自体まで長持ちさせる技術。この技術によって品質とお客様満足度のさらなる向上を実現している。また、全国100社以上の塗装専門店を技術指導し、業界の健全発展に貢献する活動も行っている。著書に「お家の塗り替え 5つの秘訣」などがある。3人娘の父。
なお、株式会社 美匠は2018年2月に「未来をつくり出す美の匠」を指針に定めたことから美匠未来建設 株式会社 へ社名変更し、地元浜松市に根付いた永続的な企業を目指し、品質追求のための研究開発を強化している。