美匠代表の塗装学
外壁塗装・屋根塗装後の不具合対応シリーズ[サビ汁(サビの広がり)編]
いつもお読み頂き、誠にありがとうございます。
『外壁塗装の美匠』代表の高橋と申します。
地元浜松市に根付きながらも
全国100社以上の塗装専門店を指導させて頂いている中から、
お客様にとって参考になる事例をお伝えさせて頂きます。
このシリーズを通して転ばぬ先の杖として、
事前に外壁塗装・屋根塗装後の不具合を知っていることによって、
塗装施工中にしっかりと予防対策を打つことが可能になります。
本号では、「サビ(汁)が出てきて困っている」という不具合に対して、
原因と対策をいかに講じていけば良いのかをお伝えいたします。
[不具合に対する補修対応の流れ]
外壁 ベランダ笠木下から流れるサビ汁(サビの広がり)症状
サビ汁専用の除去剤を塗布
塗布後、5分間放置
水拭きで拭き取ります ※これを数回繰り返します
サビ汁(サビの広がり)の除去
[原因] 雨水に溶出したサビ(今回の場合は笠木内部の鉄部)が外壁に付着して起きる症状
サビの発生には塩分や水分が大きく起因しています。たとえ内部であっても台風の時の雨水には多くの塩分が含まれるため、気づかないうちに外装材(外壁・屋根・付帯部)に塩分が付着し、化学変化や水分を滞留させることが原因となって腐食が進みます。塩害のもとである塩化ナトリウムは湿度が75%以上になると湿気を吸収しはじめベトベトな状態となり(潮解性)、水分の供給源となってしまいます。これが光触媒作用を生み出し、塗膜や外装材(外壁・屋根・付帯部)の分解・腐食の進行を促進させる原因となっています。
[対策] (今回の場合は) 笠木上のジョイント部・隙間をシーリング材によって防水する
サビ汁が起きる原因である雨水の侵入を止めることが先決であり、そのためには侵入経路をたどる必要があります。今回の場合は笠木上のジョイント部分にある隙間をシーリング材によって埋めて防水することで解決しています。シーリング材にも多種多様なものがあるため、塗料で覆うことのない状態でもしっかりと長持ちする高耐候型のシーリング材、かつ、笠木と同色で施工することで美観にも配慮する必要があります。
このような対応を行うことを
お客様ご自身が把握していることが何より大切です。
また、見積りを取られる塗装業者・リフォーム業者・工務店等の
知識や経験そして実績を比較検討する際にも活用することができるようになります。
この「美匠代表の塗装学」の内容がお客様にとって有益な情報となり、
大切なお家の外壁塗装・屋根塗装の成功に繋がって頂ければ幸いです。
※美匠が使用する「外壁塗装」という概念の中には、
屋根塗装、付帯部塗装、塗装工事、等々の塗装に関連する全てを含めています。
シンプルにわかりやすくお客様へ伝えるために「外壁塗装」という言葉に集約しています。
※引き続き、新型コロナ対策を徹底してまいりますので、
安心してご相談くださいませ。
浜松市の外壁塗装に100%の安心を。
外壁塗装の美匠
代表取締役 高橋 明暉
■一級塗装技能士
■建築塗装指導員
■塗料/工法開発技術者
■日本建築塗装職人の会 技術顧問
■日本建築業者協議会 常務理事
■その他 資格多数保有
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品質追求は、私の人生そのものです。
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お客様へのメッセージ
私は昔から一つのことを追求する性格でした。そのため広い知識は持っていませんが追求する一つのことに関しては非常に深い見識を持っていることに大人になって気づきました。そしてそれは今でも変わっておりません。この外壁塗装・屋根塗装はとても奥が深く、お客様の求めるものを実現し続けようと思えば終わりがありません。しかしそれを叶えることが私の使命であり、存在価値であると思うに至りました。私は人生をかけて、お客様ご家族様と大切なお家を守り、末永い安心をお届けするために、全社員・全技術者とともに本日も仕事に打ち込んでまいります。
プロフィール
塗装技術者の道に入り20年。下積みを積んだ後、20才の時に株式会社 美匠を設立。自社目線ではなく“お客様が求める”外壁塗装・屋根塗装を追求し続ける。その本質を追求する中で生まれたのが、七つの劣化因子を抑制することで塗膜だけでなくお家自体まで長持ちさせる技術。この技術によって品質とお客様満足度のさらなる向上を実現している。また、全国100社以上の塗装専門店を技術指導し、業界の健全発展に貢献する活動も行っている。著書に「お家の塗り替え 5つの秘訣」などがある。3人娘の父。
なお、株式会社 美匠は2018年2月に「未来をつくり出す美の匠」を指針に定めたことから美匠未来建設 株式会社 へ社名変更し、地元浜松市に根付いた永続的な企業を目指し、品質追求のための研究開発を強化している。